曹洞宗について
曹洞宗について
曹洞宗の宗旨
釈迦牟尼仏より以心伝心、正法を嫡嗣した摩訶迦葉尊者を第一祖とし、歴代の祖師がたによって相続され、中国には達磨大師、日本には道元禅師が伝えて、不断に継承されてきた伝統があります。それを正伝の仏法と頂戴し、曹洞宗はその仏祖単伝の正法に遵い、只管打坐、即心是仏を承当することを宗旨としております。
曹洞宗の教え
私達は皆が仏の子であり、生まれながらに仏心を具えていると信じるべきです。しかしそれを教えられず、知らず気づかずに放逸な生活をしがちなのも私達です。放逸によってもたらされる苦しみや悩みが膨らむほどに、掛け替えのない人生を損なう事になります。お釈迦様は「放逸こそ死の小径」とされました。曹洞宗の教えの中心には坐禅があります。もちろん坐禅だけが仏教の修行ではありませんが、ひたすらに坐ることを基として、その坐りの心で日常生活を行うことが大切なのです。坐禅に親しむならば放逸な生き方が自ずと改まり、また周囲によって支えられている自分を観じる故に、他者のために働くことに喜びを見いだすようになります。坐禅を行うことは仏に帰依すること、そして仏に懺悔することでもあり、懺悔とは本来の自分に立ち返ることなのです。今、此処での命を本来のままに生かす、それが修行であり、また坐りと生活を一つとする、それが自らの行いをもって貴さを証明する生き方なのです。そこに生き甲斐と幸福を見いだしていくべきです。
曹洞宗の本山
曹洞宗には2つの大本山があります。そして大本山の住職を貫首と称し、敬意をこめて禅師様とよばせて頂きます。また両大本山の貫首禅師が2年交替で曹洞宗の管長に就任されます。
- 永平寺 福井県永平寺町
寛元 2 年( 1244 年)に、道元禅師が、篤信者の越前の地頭、波多野義重公の要請で開山されました。 - 總持寺 横浜市鶴見区
元亨元年( 1321 年)に、瑩山禅師が能登に、定賢律師から寺を譲られて開きました。明治期に火災で焼失し、同 44 年に現在地に寺基を移し、伽藍が再興されました。
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